写真 |
作者 |
歌 |
場所 |
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藤原定家 |
影たえて 下ゆく水も かすみけり
浜名の橋の 春の夕暮 |
日ヶ崎 |
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井上通女 |
旅衣 あら井の関を 越えかねて
袖によるなみ 身をうらみつつ |
港町 |
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源 頼朝 |
かえる波 君にとのみぞ ことづてし 浜名の橋の 夕暮れの空 |
愛宕山 |
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鱸 有飛
(すずきありとび) |
吹きわたる 遠つ入り江の あさかぜに
波間行きかふ 海士小舟かな |
大倉戸 |
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賀茂真淵 |
ふみわけて 今もみてしか 遠つあうみ
浜名のはしに ふれる初ゆき |
柏原 |
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前大納言為家 |
風わたる 浜名の橋の 夕しほに
さされてのぼる あまの釣舟 |
高師山 |
阿仏尼 |
わがためや 浪もたかしの 浜ならん
袖の湊の 浪はやすまで |
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与謝蕪村 |
雁聞や あら井の関の 侍衆 |
内山 |
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炭太祇 |
木戸しまる 音や新居の 夕千鳥 |
泉町 |
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種田山頭火 |
水のまんなかの 道がまっすぐ |
栄町 |
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鈴木重胤 |
湖に のぞむやしろの なつまつり ともすほかげも すずしかりけり |
中町 |
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清水みのる |
ゆるやかに弧を描いて
新居浜はゆったりと錨瀬を抱く
浜名湖の青い拡がりから
とり残された砂浜
引き汐が渚の白砂を洗えば
満ち汐はそれに磨きをかける
汐通しを釣り場に急ぐ小舟は
さわやかな朝の陽ざしを運び
今切口の夕映は
その美しい色彩りを見せてくれる
松林近く ことしも
月見草のこぼれ咲く季節
顔なじみが来る
この浜を愛する人が訪れる
行きずりの人も足をとめる
私は防波堤に立って
新居浜をふりかえる
塗りかえられてゆく地図の中で
もう一度ふりかえる |
新居弁天 |